スキマジカン手芸

趣味部屋なんて無くても大丈夫。ちょっとした隙間時間に、手編み&手縫いをするブログです。編みかけ、縫いかけグッズはきんちゃく袋にまとめておけば、すぐに続きを始められます。

一週間で反物から子供の浴衣を縫う

甚平にときめかない

先日、娘の保育園のお祭り用に甚平を縫いました(その時の記事)。そして保育園デビューするよりも前に部屋着にしたり地元のお祭りで着ていたのですが、やっぱりなんだか微妙!(笑)華やかさが足りないし、ボーイッシュすぎます。

(乾燥機のせいでちょっと縮んでます。笑)

それじゃあ浴衣を縫おう!!…と思い立ち、

反物と兵児帯を購入

甚平の布を買ったときにお世話になった手芸のナカムラは洋服生地(訳ありカット済み)が2m700円くらいで買えるので、浴衣用には2枚必要です。つまり1500円。でもせっかくなら反物で作りたいので反物を探しました。ところが幅30〜40cmの反物になるとかなりの長さが必要なので、生地代が一気に上がります。反物って高いです。

そして見つけた反物がこれ。訳あり・練習用、と書かれています(笑)
このお店は一万円でお仕立て(ミシンor手縫い)もしてくれるみたいですよ。


これひとつ(一反≒12m)で子供用の浴衣が2着作れるようなので、一着分1500円。まずまずの値段ですが、子供柄などめぼしい柄はほとんど売り切れてしまっていました。

消去法で選んだのがこれ。日焼けやかすれがあって確かに「訳あり」ですが、どうせ子供が着るし、無問題。

生地3000円(二着分)、兵児帯800円、送料700円ってところです。兵児帯たかっ。訳ありのくせに…(笑)。でも張りがあっていい感じでした(下に着画があります)。

和裁の教科書

クライ・ムキさんの本で甚平を作ったあと、本屋でふと見かけたこの本を買ってしまいました。なかなか分厚いです。この本を持っていたというのも、洋服生地ではなくて反物を買うきっかけになりました。

新しい和裁全書―基礎から大裁ち・綿入れまで

新しい和裁全書―基礎から大裁ち・綿入れまで

もちろんオール手縫いの指南書です。

1日目:布が到着し、裁断

裁断と言っても、身丈に合わせて反物を縦横にカットするだけです。ミシンで作る浴衣のようなカーブも、斜めの切り口すらありません。

2日目:元禄袖とおくみを縫う

三つ折りの縫い代が8mmしかないので、折ると4mm!手縫いなので細かい作業ができるのでこの幅なんですねー。しかも縫い目が表に出ないような縫い方が多く取り入れられています。

3日目:襟を身頃に付ける

身頃が四角く裁断されているため、結構な量の布端が襟の中に包まれます。襟がしっかりと自立するようになりました。浴衣を解けばまた直線の布地に戻るっていうのがいいですね。そうして袋物なり布巾なりに使い回すのですね。

4日目:終日外出

5日目:身頃の脇と裾を縫い、共襟(二重にして汚れたら取り替える部分)を付ける

6日目:袖を身頃に付ける

7日目:腰上げと肩上げをして完成

肩上げは甚平でもやったのでスムーズにできましたが、腰上げが案外難しかったです。縫う距離が長い上に、扇のように広がった裾が合わせにくく、さらに上になる方の前身頃で上手くタックを寄せて折り目が水平になるようにしないといけないとか…。

完成

よかった、間に合った!保育園のお祭りは2日後です。


(下に着ている赤いシャツが透けています。)

和裁未経験でも、やればできるもんですね。

おまけ

余った反物でもう一着子供の浴衣を作るより、自分のワンピースはどうだろう…と思いまして。ノースリーブ状態の子供浴衣を着てみたところ。

うーーーん、アリかな、ナシかな。着物や反物の洋装リメイク本はいろいろ見かけるので縫えるとは思うのですが、この柄、果たして着るだろうか…。

フリーハンドでサマードレスを縫いました

私はとても大雑把なので、料理では大さじ小さじが適当だし、編み物ではゲージを勘で決めるし、縫い物では出来る限り線を引いたり待ち針を使いたくないと思っています。もちろん丁寧に縫いたい気分の時もあるのですが、こう暑くてベタベタすると丁寧にやっていられない。でも作りたい衝動からは逃げられない。

というわけで、フリーハンドで子供用のサマードレスを縫いました。全て直線断ちなので、布を切る時も縫う時も適当でできちゃいました。

参考にしたのはこちらのサイト。
http://sew-ing.com/summer.html

余っていたダブルガーゼの布(110cm×1mくらい)を娘の体に合わせながらほぼ使い切りました。余り布で飾りリボンでも作れば完璧でしたね(笑)

手縫いならではの縫い方はこんな感じです。

布端を包み込む紐の作り方はこうです。

紐の作り方はクライ・ムキさんのこちらの書籍で知りました。

クライ・ムキのキッズじんべいとゆかた+ベビー (Heart Warming Life Series Kurai Muk)

クライ・ムキのキッズじんべいとゆかた+ベビー (Heart Warming Life Series Kurai Muk)

ゴムは見頃上部だけに入っているので、見頃も涼しいと思います。

見頃全てにシャーリングを入れると、より既製品っぽくなりそうです。

フリルはスカート幅の2倍取りました。フリフリしてかわいいです。

布の柄がちょっと変っていうか、雑貨っぽいのが唯一の難点でした。

赤ちゃんの短肌着をTシャツにリメイク

息子は産後3ヶ月ほどで少しずつ首が座り始め、上体を起こしやすくなったために、短肌着の出番がほとんどなくなってしまいました。

短肌着ってテープ式の紙オムツと一緒で、いちいち結んだりするのが面倒ですよね。頭の上からタンクトップを着させる方が楽なのですが、まだきれいな短肌着を使わないのももったいないので、Tシャツ肌着にリメイクしました。家ならこれにオムツ一丁で良いでっしゃろ。

縫い代を外側にして、折り伏せ縫いもどき(端がほつれないので、縫い代を倒してもう一列ステッチをかけただけ)をしています。うちの子は揃って肌が丈夫そうなのですが、まあ念のため。

甚平とお揃いのしあわせ袋

以下の記事を参考に、しあわせ袋を縫いました。

四合わせ(幸せ)袋の作り方 ☆ほんわか桜色☆/ウェブリブログ

4枚の布を合わせていることから、四合わせ=幸せ袋と言うようです。

小ぶりでコロンとしていてかわいいです。
保育園の夏祭りで、小銭入れに使ってもらおうと思います。

型紙を厚紙で作りましたが、ちょっとサイズが小さかったので使わないかも…

クライ・ムキさんの甚平を手縫いで作ってみた

クライ・ムキさんの甚平を手縫いで作ってみる からの続きです。

クライ・ムキのキッズじんべいとゆかた+ベビー (Heart Warming Life Series Kurai Muk)

クライ・ムキのキッズじんべいとゆかた+ベビー (Heart Warming Life Series Kurai Muk)

完成しました!

改良点

本には「手縫いの場合、並縫いでも大丈夫です」と書いてありますが、オール並縫いではきっと、活発な子供の動きに耐えられないと思い、高橋さんの書籍から得た知識を活用しました。

いちばんよくわかる 新・手ぬいの基礎

いちばんよくわかる 新・手ぬいの基礎

  • 縫い始め、縫い終わりは返し縫い(ミシンと一緒)
  • 袖口や裾など、強度が不要な場所は並縫い
  • 布が4重以上の場所(縫い代同士が重なったところ)は返し縫い
  • 脇は数cm置きに返し縫い
  • ズボンは袋縫いではなく、折り伏せ縫い
  • ポケットの角など、クリティカルな場所は返し縫い

完成写真

上身頃。

両脇は割り伏せ縫いですが、引っ張ったときにやっぱり隙間ができちゃいます。ほんとは丈夫な折り伏せ縫いにしたかったのですが、袖の縫い代とうまくつなげる方法が分からず、断念しました。ま、脇が引っ張られることなんてそんなにないかな?…ないといいな。

ズボン。

前後の縫い目を折り伏せ縫いに変更するのを忘れ、指示通り袋縫いにしてしまいました。左右の縫い目は思い出して折り伏せ縫いにしましたが、袋縫い用の縫い代(1.5cm)しか取っていなかったので、若干狭くなってしまいました。折り伏せ縫いでは縫い代が2cm必要です。

一応丈夫な股ができたので、まあ良しとしましょう。

着画

110サイズ(5-6歳)を3歳女児が着ています。

肩上げしてもまだ余裕。数年着られそうですね。コスパ最高だわ…(笑)

作業時間

最初の型紙作り&布の裁断が一番大変でした。縫い始めればすぐです。作り始めてから2週間で完成しましたが、実際に作業していたのは数日です。それ以外の日は外出したり、別のものを作ったりしていました。ミシンならば1日あればできそうですね。

手縫いのいいところは、縫い目が柔らかいことと、サイズ直しがしやすいことです。授乳しながらでも縫えるのは大きな利点。

みなさんもぜひ手縫いでレッツトライ!

クライ・ムキさんの甚平を手縫いで作ってみる

育休中だし、せっかくなので(浴衣……はやめといて、)甚平でも縫ってみるか!と奮起しました。

参考書

クライ・ムキのキッズじんべいとゆかた+ベビー (Heart Warming Life Series Kurai Muk)

クライ・ムキのキッズじんべいとゆかた+ベビー (Heart Warming Life Series Kurai Muk)

甚平と浴衣が手縫いでも作れるようなので購入しました。洋服地と反物(手ぬぐいや浴衣地)それぞれの裁ち方も載っています。

綿プリント生地花・オフ白×黒
価格:734円(税込、送料別)


最初から高い布を買う勇気がなく、2mで734円の訳あり品。端の白いところに一ヶ所だけ穴が空いていただけでした。

型紙作り

「保育園から帰るまでそのままで置いておいて」と言われた線路が邪魔で仕方ない…。

布の裁断

型紙を利き手側に置くと、浮いてズレないのでやりやすかったです。

「型紙を作り、布さえ正確に切れれば、縫い物は半分以上完成したも同じ」だそうなのでがんばりました。

つづき

クライ・ムキさんの甚平を手縫いで作ってみた

手縫いで子供服を作り始めた頃の話

なぜ手縫い?

以前はミシンも持っていたんですよ。ただし1万円強の安いミシンだったので、入園グッズを作る直前に壊れました。そしてお昼寝用の布団カバーすらも仕方なく手縫いで作る羽目になりました。苦笑

ところが! 手縫いでも思っていたより楽だと気づきまして、それからずっと手縫いオンリーです。

ミシンの方が早いのは承知しているのですが、狭い家でいちいちミシンを出したりしまったりするのが面倒くさい、音がうるさい、子供がいると危ない、などなどの難点があるのです。ミシンを出しっぱなしにしておける趣味部屋がある人がうらやましい!

手縫いは、場所を取らず、出したりしまったりするのが簡単で、静かで、ミシンほど危なくありません。縫いかけを巾着袋に入れておき、会社の昼休みに縫ったりもしています。

(道具の少なさの点で、昼休みは編み物をする方が多いですけどね。)

手縫いの参考書

いざ手縫いで服を作ろうとしたものの、ミシン用の型紙を流用していいものか? 布端の処理はどうするのか? がわかりませんでした。手縫いでもジグザグミシンに似た「まつり縫い」という方法がありますが、時間も糸もたくさん使うため、できれば避けたい手法です。

そこで参考書を買いました。手縫いの場合は場所によって布端の始末方法が違うことがわかりました。「三つ折り」「折り伏せ縫い」「袋縫い」「裏布をつける」などです。ほかにも、通常の並縫いと、強度を高める返し縫いの使い分けなどが説明されていました。

一枚裁ちで作る女の子服

一枚裁ちで作る女の子服

  • 作者:高橋 恵美子
  • 発売日: 2011/07/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

(この著者さんは手縫いを広めようとしている方で、大人用の服の本もたくさん出されていますね。)

縫い方がわかったのでまずは、当時まだお漏らしをしていた娘のために、汚れてもいいような登園ズボンを何枚か縫いました。

裏側も布端が出ないので、洗濯機&乾燥機で雑に扱ってもほつれませんでした。(返し縫い糸の裏面が見えてしまっているのは、当時の私の下手っぴさですw)

ヘビロテしても股下に穴が空かないので感動しました(以前自己流でズボンを縫った時はここに空いた穴からパンツが見えていました…)。

(2020年10月追記:このズボンは今でも下の子がパジャマに着ています。耐久度すごっ。)

せっかくなので手縫いの基礎本も買ってみました。基本的な縫い方の解説に加え、小物や服の作り方も載っています。眺めているだけでもゆったりとした幸せを感じますネ。

いちばんよくわかる 手ぬいの基礎

いちばんよくわかる 手ぬいの基礎

そんな感じで私の手縫い生活は始まりました。